Works Ⅰ

Air pollution Tokyo Ⅰ, 2022
Pigments and mineral pigments, mixed media / on Sabi-washi
162 × 112 × 3 cm
63.8 × 44.1 × 1.2 in
-concept
人間の文明の発展と共に徐々に汚染されていく大気を描いた。また、ドリッピンングの技法から派生し、絵具そのものを粒子状に下方向へ吹き付けることによって生まれる奥行きによる画面を構成する。一見すると美しい茜色の夕陽は人類の文明の発展と共に汚染された大気層でできる景色をイメージしている。美しい都会の景色にはそのような真実が含まれ、それは良い悪いという問題とも違う。それを受け入れながらも、自身も含めた新しい世代は、前代の残したあらゆる問題と共存しながら生きていかなくてはならないだろう。

Air pollution Tokyo Ⅲ, 2022
Pigments and mineral pigments, mixed media / on Sabi-washi
53 × 53 × 2 cm
20.8 × 20.8 × 0.9 in
-concept
人間の文明の発展と共に徐々に汚染されていく大気を描いた。また、ドリッピンングの技法から派生し、絵具そのものを粒子状に下方向へ吹き付けることによって生まれる奥行きによる画面を構成する。一見すると美しい茜色の夕陽は人類の文明の発展と共に汚染された大気層でできる景色をイメージしている。美しい都会の景色にはそのような真実が含まれ、それは良い悪いという問題とも違う。それを受け入れながらも、自身も含めた新しい世代は、前代の残したあらゆる問題と共存しながら生きていかなくてはならないだろう。

Planetary pulsation Ⅱ , 2022
Pigment, YInMn blue, terahertz, mixed media / on Sekisyu-Washi
91 × 116 × 5.5 cm
35.8 × 45.7 × 2.2 in
( 石州和紙、顔料、インミンブルー 、雲母、テラヘルツ、岩絵具、炭素、膠、墨 )
-concept
地球や惑星が、生き物だったらどのような存在として有るだろうか。そのイメージを元に、WP(Water pollution)シリーズや、波シリーズの技法から派生し、岩絵具や顔料、鉱物を用いて描いた。
それは私にとって女性的で柔らかなフォルムを想起させる。
様々な青の顔料を幾重にも重ね、小さな粒子の集積によって一つの集合したフォルムを描いている。 素材の一つとして使われているインミンブルー (YInMn blue) は、赤と緑の波 長を吸収し、青だけを反射する、「純粋な青」と言われる顔料。また、黒い画面に使われているのは、テラヘルツという一秒間に一兆回振動する素 材を用い、作品は絶えず振動し続けているのである。

Planetary pulsation Ⅲ , 2022
Pigment, YInMn blue, terahertz, mixed media / on Sekisyu-Washi
53 × 53 × 2 cm
20.9 × 20.9 × 0.8 in
( 石州和紙、顔料、インミンブルー 、雲母、テラヘルツ、岩絵具、炭素、膠、墨 )
-concept
地球や惑星が、生き物だったらどのような存在として有るだろうか。そのイメージを元に、WP(Water pollution)シリーズや、波シリーズの技法から派生し、岩絵具や顔料、鉱物を用いて描いた。
それは私にとって女性的で柔らかなフォルムを想起させる。
様々な青の顔料を幾重にも重ね、小さな粒子の集積によって一つの集合したフォルムを描いている。 素材の一つとして使われているインミンブルー (YInMn blue) は、赤と緑の波 長を吸収し、青だけを反射する、「純粋な青」と言われる顔料。また、黒い画面に使われているのは、テラヘルツという一秒間に一兆回振動する素 材を用い、作品は絶えず振動し続けているのである。

Planetary pulsation Ⅳ , 2022
Pigment, YInMn blue, terahertz, mixed media / on Sekisyu-Washi
45.5 × 53 × 2 cm
17.9 × 20.9 × 0.8 in
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( 石州和紙、顔料、インミンブルー 、雲母、テラヘルツ、岩絵具、炭素、膠、墨 )
-concept
地球や惑星が、生き物だったらどのような存在として有るだろうか。そのイメージを元に、WP(Water pollution)シリーズや、波シリーズの技法から派生し、岩絵具や顔料、鉱物を用いて描いた。
それは私にとって女性的で柔らかなフォルムを想起させる。
様々な青の顔料を幾重にも重ね、小さな粒子の集積によって一つの集合したフォルムを描いている。 素材の一つとして使われているインミンブルー (YInMn blue) は、赤と緑の波 長を吸収し、青だけを反射する、「純粋な青」と言われる顔料。また、黒い画面に使われているのは、テラヘルツという一秒間に一兆回振動する素 材を用い、作品は絶えず振動し続けているのである。

A water vein Ⅰ(水想観)
, 2022
Pigment, YInMn blue, terahertz, mixed media / on Sekisyu-Washi
60.5 × 45.5 × 5 cm
23.8 × 17.9 × 2 in
( 石州和紙、顔料、インミンブルー 、雲母、テラヘルツ、岩絵具、炭素、膠、墨 )
-concept
水想観とは、仏語。 水や氷の清らかなさまを想 (おも) うことによって極楽浄土のさまを観想する方法。構成の着想イメージは排水口からとめどなく流れる水の様子である。ある穴から概念として描かれた水が流れるとき、鑑賞者はその水に何を乗せて流し清めるのだろうか。

Planetary pulsation Ⅰ , 2022
Pigment, YInMn blue, terahertz, mixed media / on Sekisyu-Washi
486 × 227 × 3.5 cm
和紙、顔料、インミンブルー 、 水晶、雲母、テラヘルツ、電気石、 岩絵具、炭素、膠、墨
地球や惑星が、生き物だったらどのよ うな存在として有るだろうか。 そのイメージを元に、岩絵具や顔料、 鉱物を用いて描いた。それは私にとっ て女性的で柔らかなフォルムを想起さ せる。 様々な青の顔料を幾重にも重ね、小さ な粒子の集積によって描いている。 素材の一つとして使われているインミ ンブルー (YInMn blue) は、赤と緑の波 長を吸収し、青だけを反射する。また、 黒い画面に使われているのは、テラヘ ルツという一秒間に一兆回振動する素 材を用い、作品は絶えず振動し続けて いるのである。

WP - Circle of waves Ⅰ, 2021
mixed media on Sekisyu-Washi
145.5 × 97 × 3 cm
− 変容する波 , 集積する粒子
この波シリーズは、2019年から始まった瀬戸内海での滞在制作中の体験を元に、既に表現の一つとなっているWP(Water pollution)シリーズが自身の中でコネクトされ派生した作品です。
現地の人々にとって、潮の満ち引き、波の動きは、暮らしや命と直結した体の一部として存在しているように感じました。
自然の猛威、時代の流れ、巡る命の連なり、全ては波のように反復し、物質は安定に向かい、小さな粒子となって、重なり絡み合いながら現代を形成し次の波へと繋がります。
点描画の歴史から着想を得て、集積という時間の重なりにより、一つ一つのセルが大きな奥行きとなって現れる現象を表現した、「Overlap」「Water pollution」から繋がり、「揺らぎ」「循環」を重ねています。自然の波、時の波が、人間の時間軸ではなく、できればそれらの動く時間軸に身をゆだね、誰もが波という揺らぎを媒体として、内へ内へと泳ぐトリガーとなれば幸いです。

鉄粉を和紙に漉き込み、酸化反応により絵柄を描く / 素材:楮、鉄粉、砂鉄、砂、水晶末、方解末、電解石、膠
− 変容する波 , 絡み合う繊維
この波シリーズは、2019年から瀬戸内海で行った、あるプロジェクトの為の大作として、因島(広島県)での滞在制作から始まっています。
鉄粉や砂、水晶、鉱物を和紙に混ぜて漉き込まれた画面は、本当に波を流すように、動かすように画面を構成しています。
鉄粉が混ぜ込まれているため、酸化し錆びながら多様な色が浮かび上がります。
経年変化があり、時間とともに表情を変えていく海や時代の変化を象徴しています。
自然の猛威、時代の流れ、巡る命の連なり、全ては波のように反復し、物質は安定に向かい、小さな粒子となって、重なり絡み合いながら現代を形成し次の波へと繋がります。
自然の波、時の波が、人間の時間軸ではなく、できればそれらの動く時間軸に身をゆだね、誰もが波という揺らぎを媒体として、内へ内へと泳ぐトリガーとなれば幸いです。

鉄粉を和紙に漉き込み、酸化反応により絵柄を描く / 素材:楮、鉄粉、砂鉄、砂、水晶末、方解末、電解石、膠
− 変容する波 , 絡み合う繊維
この波シリーズは、2019年から瀬戸内海で行った、あるプロジェクトの為の大作として、因島(広島県)での滞在制作から始まっています。
鉄粉や砂、水晶、鉱物を和紙に混ぜて漉き込まれた画面は、本当に波を流すように、動かすように画面を構成しています。
鉄粉が混ぜ込まれているため、酸化し錆びながら多様な色が浮かび上がります。
経年変化があり、時間とともに表情を変えていく海や時代の変化を象徴しています。
自然の猛威、時代の流れ、巡る命の連なり、全ては波のように反復し、物質は安定に向かい、小さな粒子となって、重なり絡み合いながら現代を形成し次の波へと繋がります。
自然の波、時の波が、人間の時間軸ではなく、できればそれらの動く時間軸に身をゆだね、誰もが波という揺らぎを媒体として、内へ内へと泳ぐトリガーとなれば幸いです。

TransferStone 2021
楮 、砂鉄、柿渋、膠、澱粉糊、 石州和紙、LED
「オリジナル」である本物の岩は、その岩の存 在する川や、山にあることに意味がある。
( 作品は山梨の磐座文化から着想を得て、実際 にある岩のフォルムを和紙で複製し意識の転送 をテーマにして作品に起こしたもの ) 人はフォ ルムによって意識を集合させ対峙をはかる。 神社や祠の成り立ちに沿うならば、私たちの意 識の向けた対象物に神秘は宿り、自身の民族性 を智覚するのである。 自身が感じた岩の神秘性は、他の意識にどのよ うに転送されるだろうか。
![[Gravity]](https://sabiwashi.jp/wp/wp-content/uploads/cache/2017/07/MG_7350-scaled/1871840835.jpg)
/Gravity
/2018
/2000× 4000 × 2
Material:楮(kozo) , iron sand
アポロ11号が1969年に月に降りたったニュースは人類にとって大きな衝撃を与え、テクノロジーの未来が幕開けとなった出来事であった。半世紀を超えて人類と月の距離はさらに埋まりつつある。月の引力、地球の1/3を占める鉱物である鉄、それらはどちらも生命の進化と文明に欠かすことのできない大きな要素であった。その二つの素材を統合し、見るものに対して、懐かしい生命の記憶を蘇らせることを目的とした。月に憧憬を抱きながら、ついには月へと辿り着きたいという願いがテクノロジーを加速させた。もしかするとそれは、月の持つ引力が、我々人類を潜在的に引き寄せるからなのかもしれない。

土へ還る
2014
私たちが、土や花や木や、動物を愛しいと想うのは、
いつか自分も土へ還り、それらの一部になることを知っているからだ。
老いること、錆びることは美しい。
いつか土へと還るための現象。
その痕跡は、静かに、安らかに、常に生と寄り添っている。

黙
現代人は喋り過ぎてはいないか。
心と脳が乖離していやしないか。
黙ること、それは閉ざすことではなく
内に開けるということ。
礼拝堂という建築空間を媒体とし、その開口部に設けたカーテンのあり方を探る。日本人はたとえ、死後に入るお墓があったとしても、普段の私生活ではほとんど意識されることはなく、特定の宗教を持たない無宗教に近い人が多くいる。また、様々な宗教を受け入れ、独自の行事を生み出してきたが、それを信仰と言うにはあまりにも虚仮である。人間の「祈る」という行為の場において、必ずと言っていいほど「光」の存在は人々にとって強い意味を持ってきた。
「光と闇」より
光がなければ建築に空間は生まれない。
だから空間の成立にとって光の存在は根源的な問題である。
そしてその光は、ただ存在するだけのものではなかった。
光の存在のあり方には、常に社会的な意味合いが付与されてきたといってよいだろう。
それは宗教的であったり政治的であったり思想的であったりするものであり、
その背景にはさらに、それぞれの時代の技術革新さえも見えてくる。
言い換えれば光は建築と社会を繋ぐ媒体であるといえるだろう。
星空を見上げる
静寂に包まれた闇のなかで星空を見たことがあるだろうか。時代は進み、夜になっても街から明かりが消えることはなくなってしまった。都会では殆ど数えるほどしか星を見ることが出来ない。しかし人間は古代から夜空を見上げては祈り、夢を見ては学問を築いてきたのである。そして、この巨大に広がる星空の下で自らの存在の小ささを知っただろう。無限大に広がる宇宙の夜空に魅る光は、人の精神をあるべき姿へと戻していくのではないか。すべての宗教を超え、人種を超え、その空間に佇んだ人が日常の騒がしさから切り離され、心を静かに瞑想したり、沈黙、黙祷できる場を提案する。
意識的に動いていた内面の状態を無意識の領域へ。