Water pollution Circle II

アクリル、和紙、オイル/技法:和紙にアクリル絵具を何十回と重ねて描いて行く。

点描画の歴史から着想を得て、時間の重なりにより、一つ一つのセルが大きな奥行きとなって現れる現象を表現した、「Overlap」の派生として、人間の文明の発展と共に徐々に汚染されていく水を描いた。一見すると美しいブルーの画面の中にも、燻んだ色や濁りのあるセルが見える。それは、良い悪いという問題とも違い、それを受け入れながらも人間として生きていかなくてはならないという「想い」である。そして自身も含めた新しい世代は、前代の残したあらゆる問題と付き合いながら生きていかなくてはならないだろう。

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